世界選手権への挑戦は昨年に続き2回目。
昨年は全てが初めての事で、準備の段階で付いて行けない程の状態で、
現地に行っても、全てに圧倒されてしまい緊張の毎日でした。
その点今年は、スタッフの方々も昨年に引き続きの方や顔見知りの方々だし、
選手も昨年のメンバーは全員いたし、
初めてご一緒させていただく方もみなさんとてもいい方々で、
リラックスして楽しく過ごす事が出来ました。
コースは私の課題である、
「スピードとパワーそしてカーブのテクニック」
全てが織り込まれていて、試走の時にヤバイと感じたけれど、
ここまで来てそんな事は言ってられません。
精一杯走る事だけ考えました。
|
|
|
|
レース当日、ウォーミングアップをして、体調も悪くないと感じ、
心地よい緊張感の中、スタートラインに立つ事が出来ました。
以前は大勢でのスタートが苦手で、全く飛び出す事が出来ませんでしたが、
今回は、1週間前のワールドカップで、
思ったよりいい感じでスタートできた事がいいイメージとなり、
突き進む事ができました。
|
|
|
|
|
しかし、課題でもある平地でのスピードが無く、
ダウンヒルセクションに入る前にかなり抜かれてしまい、少し渋滞してしまいました。
そこで無理に前に出ようとした為、
ライン取りに失敗し他の選手を巻き込んで倒れてしまいました。
登りで取り返そうと思っても、前の選手はどんどん行ってしまい、
気づいたら最後尾となっていました。
離れなければ、チャンスがあるかも、と前を追い続けましたが、
どんどん離れるばかり・・・。
|
|
|
|
あぁ〜〜〜と思った時、『イクミ・イクミ』の大声援が聞こえてきたのです。
ここはオランダ、異国の地で、信じられませんでした。
『ありがとう』そう言いながら走ってるうちに、
かなり狭くなっていた視野が、少しずつ広がっていくのを感じました。
日本の選手団も、あちこちで大声を出して応援やアドバイスをしてくれます。
あちこちでパワーを分けていただけたおかげで、
トップは直ぐ後ろまで迫っていましたが、最終周に入ることが出来ました。
そんな最後尾の私を、みなさん最後まで応援してくれます。
苦しくて仕方が無いのに、そんな声援が嬉しくて嬉しくて、
最後は自然と笑顔がこぼれていました。
笑ってる余裕があれば、もっと走れば、と自分でも思いましたが、
何か違ってたんです。
うまく表現できませんが・・・。
|
|
|
|
ゴールした時、完走できた事は嬉しかったのですが、
人と競り合う事もなく終ってしまい、
フルサポートしてくださったスタッフの方々や選手のみんなに、
ワクワクして頂ける走りが出来ず、申し訳なく残念で仕方がありませんでした。
世界の女子のトップは、日本の男子のトップと同じくらいです。
そんな中で、しっかりと争えるよう、
身体も心も鍛えていきたいと思いました。
たくさんの方々が応援してくださったおかげで、精一杯走る事が出来ました。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
|
|