Cyclo-Cross World Championship 2006
Female

オランダ・ゼッダム
1月29日 50分
荻島美香(アライレーシング)

5年ぶりの復帰の理由は?

そもそも復帰のきっかけは、真下さんが昨年の世界戦の欠場。
クロスの女子が減る方向に向かう。
そう考え、何か風を起こせないと思い、復帰を決めたんです。


いつ頃から?
昨年の9月にバイクに乗り始め、まだ体の基盤、基礎がないまま
10月30日のレースに出たんです。
そのレースは過去何回か出場経験のある、2000年に世界選手権が行われた
St.Michielsgestelでした。

いかがでしたか?

40分というレースの時間が、長く感じました。
「すぐには成果は出ない」
そう、シャーク(ご主人)から言われ、
理解しながらも、
「もう少し行けるはず」
そう感じていました。

勘は、スムースに戻りましたか?

でも、考えれば無理がありますよね。
2児のママなんですもの。

シャークに子供を預けて、
ランプが持つのが、2時間半だったんです。
このタイムリミット中、暗い中での練習...。

現役時代にはないトレーニング方法です。
...だから、勘など戻りません。





世界選手権までに、何戦走ったのですか?

ベルギーのレースが2回、オランダで6回(うちワールドカップが2回)の計8レースです。
これでは少ないです。
でも間に1ヶ月、パワートレーニングが必要でした。


ワールドカップで負傷されたとのことですが?

ええ、1月4日のレースです。
周回を重ねる間に前の選手が迫って、つい、無理をしてしまったんです。
石畳の右コーナーで、思いっきり膝を打撲しました。
膝に水があり、うまく屈伸ができません。
おまけにもう転べない...
怖さが残ってしまいました。



今回は、何に一番注意して走りましたか?

このとき傷めた肋骨、膝の為に転ばないこと。

コース内で一番大変だったのは、どこですか?

下りと階段です。
痛みがあって、辛かったです。


走ってみて、いかがでしたか?

全然、思い通りには走れませんでした。
総合すると、40%、くらいの力でしょうか。
100%の実力が発揮できなければ、世界とは、並べません...。



参戦を終えて、今、思う、今後への抱負を聞かせてください。

どうあるべきか、という知識は持っています。
それをいかに実行出来るか、
が、来期への課題です。

でも、忘れてはいけないのは、家族が1番大切ということ。
やっぱり、自転車は、2番です。
家族がいてこそ、私がいるんです。


応援してくれた皆さんに、メッセージがあれば、聞かせてください。

驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
もうすぐ4歳と2歳になるこどもたちのママになりましたけれど、戻ってきました。
年はとりましたけれど、
まだまだ行きます!

応援よろしくお願いいたします。