Cyclo-Cross World Championship 2006
Junior

オランダ・ゼッダム
1月28日 40分
伊澤優大(Bee Club)

今回の世界選手権が自分にとって初めての海外レースでした。
世界選手権に出場できるなんて、夢にも思ってませんでした。

世界選手権に出場できるとわかっていても、実感が沸いてこなかったが
関西シクロの
希望ヶ丘の最後、壮行会をしてもらった時に実感が沸いた。

その後、学校でも壮行会があり、結果を残さないといけないという
プレッシャーが
おそってきたが、日の丸を背負い走れる僕は本当に幸せと思った。




大会までに、公式練習が2日間あり、選手全員でコースに行きまとまって試走した。
辻浦さんに、下りを速く走るためのライン取りなど、いろいろとアドバイスしてもらった。
公式練習の時は、芝が凍っていてかなり滑りやすくなっていた。
また、タイヤの跡が凍っているのでとても危険。

逆キャンバーのテクニカルな下りがあり、荒れた路面が凍結していて転倒してしまった。
海外選手も、とても慎重に下っていた。

階段が2ヶ所あり、1つは短いが、
もう1つの方は35段ほどある木の階段なので、滑り
やすくきつい。





大会の朝、冷え込んでいて氷点下でコースは凍っている。
9時30分に、ジュニア3人で会場に行き試走した。
芝は凍っていたが、公式練習の時にくらべ滑りにくくなっている。
3周ほど軽く走り、スタッフの方がおられる車に戻った。

スタート1時間前に、いつもより入念にアップし、
その後、澤田コーチに車内で
マッサージをしてもらった。
そして、スタート地点に行き、サインをして待った。

コールが始まり、6列目スタートだったのでスタートラインまでが遠く感じた。
名前を呼ばれた瞬間、一気に緊張してしまい足が震えてきた。

スタートラインに並び、周りの選手を見てとても大きくてびっくりした。
横や後ろから選手が押してくるが、押し返して自分のスタートポジションをキープした。
その時にはなぜか、緊張していなくいつものレースの気持ちになっていた。
コースは凍っていて、転倒しやすくなっているのでロスを無くすよう注意した。


そして、スタートした。
並んでいるときから団子状態でスタートした瞬間、横の選手の体があたり危なかった。
右側では落車が起きていたが、僕は左側を走っていたので巻き込まれずに無事だった。

1周目、集団の中で走れ、ペースをつかむことができ調子が出てきた。

2周目、集団もばらけてき、前に小さな集団が見えた。
追いつこうと思い、少しコーナーを速いスピード曲がると
フロントが滑り、こけそうになるので
ストレートで追いつくしかないと思った。


3周目、トップとは、かなり離れてしまい、周りにも選手が少なくなってきた。
周りにいる選手には勝ちたいと思い、コーナーの立ち上がりでダンシングをしてパス。

テクニカルな下りで追いつき、上りでパスしようと思っていたが
長い階段で離されパスで
きない。




4周目、ピットからかなり応援してくれているのが見え、一気に力が入りラストスパート。

5周目、前の5人くらいの集団に追いつき、テクニカルな下りの前に2人パスして、
そのまま集団で最後の舗装のストレートでゴールスプリント。

2人ほどパスされてしまいゴール。

結果、54位。
ミスなく、自分のリズムで走ることができ完走できたが、これが自分の実力かと思った。




今回、目標としてきた20位以内には全然とどきませんでしたが、
自分の力をす
べて出すことはできたと思っています。

パワーでは全く歯が立たなかったが、テクニックではさほど差を感じなかった。

世界との差は大きいが、今回の世界選手権で見た速い走りやテクニックを参考にして、
今後の走りに生かしていきたいと思います。

今日が終わりではなく、始まりだと思って、
頑張りたいと思います。