今回の世界選手権が自分にとって初めての海外レースでした。
世界選手権に出場できるなんて、夢にも思ってませんでした。
世界選手権に出場できるとわかっていても、実感が沸いてこなかったが
関西シクロの希望ヶ丘の最後、壮行会をしてもらった時に実感が沸いた。
その後、学校でも壮行会があり、結果を残さないといけないという
プレッシャーがおそってきたが、日の丸を背負い走れる僕は本当に幸せと思った。
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大会までに、公式練習が2日間あり、選手全員でコースに行きまとまって試走した。
辻浦さんに、下りを速く走るためのライン取りなど、いろいろとアドバイスしてもらった。
公式練習の時は、芝が凍っていてかなり滑りやすくなっていた。
また、タイヤの跡が凍っているのでとても危険。
逆キャンバーのテクニカルな下りがあり、荒れた路面が凍結していて転倒してしまった。
海外選手も、とても慎重に下っていた。
階段が2ヶ所あり、1つは短いが、
もう1つの方は35段ほどある木の階段なので、滑りやすくきつい。
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大会の朝、冷え込んでいて氷点下でコースは凍っている。
9時30分に、ジュニア3人で会場に行き試走した。
芝は凍っていたが、公式練習の時にくらべ滑りにくくなっている。
3周ほど軽く走り、スタッフの方がおられる車に戻った。
スタート1時間前に、いつもより入念にアップし、
その後、澤田コーチに車内でマッサージをしてもらった。
そして、スタート地点に行き、サインをして待った。
コールが始まり、6列目スタートだったのでスタートラインまでが遠く感じた。
名前を呼ばれた瞬間、一気に緊張してしまい足が震えてきた。
スタートラインに並び、周りの選手を見てとても大きくてびっくりした。
横や後ろから選手が押してくるが、押し返して自分のスタートポジションをキープした。
その時にはなぜか、緊張していなくいつものレースの気持ちになっていた。
コースは凍っていて、転倒しやすくなっているのでロスを無くすよう注意した。
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そして、スタートした。
並んでいるときから団子状態でスタートした瞬間、横の選手の体があたり危なかった。
右側では落車が起きていたが、僕は左側を走っていたので巻き込まれずに無事だった。
1周目、集団の中で走れ、ペースをつかむことができ調子が出てきた。
2周目、集団もばらけてき、前に小さな集団が見えた。
追いつこうと思い、少しコーナーを速いスピード曲がると
フロントが滑り、こけそうになるのでストレートで追いつくしかないと思った。
3周目、トップとは、かなり離れてしまい、周りにも選手が少なくなってきた。
周りにいる選手には勝ちたいと思い、コーナーの立ち上がりでダンシングをしてパス。
テクニカルな下りで追いつき、上りでパスしようと思っていたが
長い階段で離されパスできない。
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4周目、ピットからかなり応援してくれているのが見え、一気に力が入りラストスパート。
5周目、前の5人くらいの集団に追いつき、テクニカルな下りの前に2人パスして、
そのまま集団で最後の舗装のストレートでゴールスプリント。
2人ほどパスされてしまいゴール。
結果、54位。
ミスなく、自分のリズムで走ることができ完走できたが、これが自分の実力かと思った。
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今回、目標としてきた20位以内には全然とどきませんでしたが、
自分の力をすべて出すことはできたと思っています。
パワーでは全く歯が立たなかったが、テクニックではさほど差を感じなかった。
世界との差は大きいが、今回の世界選手権で見た速い走りやテクニックを参考にして、
今後の走りに生かしていきたいと思います。
今日が終わりではなく、始まりだと思って、
頑張りたいと思います。
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