Cyclo-Cross World Championship 2006
Junior

オランダ・ゼッダム
1月28日 40分
藤岡徹也(クラブシルベスト)

前大会、竹之内君が25位と善戦したジュニアカテゴリーは、
3名も高校生を派遣してくれた。
今回はほんとうに色々な方に応援されて日本を旅立ったので、
もらったチャンスを生かして、自分の力を出し切ろうという気持ちでやってきた。


何もかもが初めての世界選手権。
観客の応援がすごい!
実業団登録初戦の熊野3DAYSと重なる。

名前を呼ばれて4列目へ並んだ。
最初から位置取りが激しい。

30秒前のコール。
時間が迫ってくる。
アドレナリン爆発。

ピストルがなった。
うまくいった。
集団前方で走ることができている。



ペースは思ったほど速くない。
前半勝負と思っていたので積極的に攻めていった。
直線になり、前の選手のペースが遅いので抜きにかかった。

その瞬間、その選手も左に寄ってきて、ラインがふさがり、接触、転倒。
スローモーションのように左肩から地面にたたきつけられた。

すぐに立ち上がったが、後輪がロックして回らない。
ブレーキアーチが曲がり、ワイヤーがはまらない。
何とか入れようとしたが、全く入らない。

意外と冷静だった。
でもピットまで遠く、入れるしかなかった。

その間にすべての選手に抜かれ、独りになった。



全力で追った。
ピットに入り、中津さんからバイクを受け取り、飛び乗った。
悔しくて、全力で漕ぎ続けるが、前には追いつかなかった。
もう一度バイク交換。

レースが終わった。
ジャージは破れ、シューズも、自転車も、自分の気持ちも、ぼろぼろだった。

血が出ていたことに初めて気づいたが、痛くはなかった。
クールダウンの間、いろんなことを考えた。
2時間も走っていた。




気持ちを切り替え、世界の走りを観ることに集中した。
エリートはやはり違う。
テクニック・持久力・機材。
ギヤはシングルが多い。
自分も日本とは違い、気がつけばアウターだけで走っていた。
立体交差も、ふた漕ぎするだけで、あがってしまう。

いや、表面的なことより、何より、世界に挑戦していくこと。
この中でもまれないとだめだ。

辻浦選手のように自分から外に飛び出し、どんどんぶつかっていく。
そこにヒントは隠れているし、吸収できる。

今、強くなりたい!!

最後に、スタッフ、チームの皆さん、ほんとうにお世話になりました。
ありがとうございました。
これからも自分の走りをしていきます。
よろしくお願いします。