シクロクロス CYCLO-CROSS

はじめに。

このシクロクロスというのは、cycle →cycloから連想できるように、
自転車の競技で、英語ではサイクロクロスと発音します。
オフシーズンのトレーニングも兼ねて始めたものらしい。
だから、開催されるのは、
秋か冬!


シクロクロスは、凍り付いた
真っ白な雪の世界の中でも
開催されちゃう、おそろしい自転車種目なんです。

選手たちの出身は、ロードレース、
BMX、MTB、トライアスロンとさまざま。

速さを極めるためには、どんな手段も使われる。
コーナリングをし、跳び、滑り、身体の接触さえ厭わない。
細いタイヤで走り抜けるレーサーを待ち受ける、
泥地、急な土手、さまざまな障害。
ライダーたちは、ランナーになる”

と書かれているように、この種目では、選手たちが
自転車を
担いで走る姿も見られます。
スピードが出る場所、出ようもない場所、
跳んだり、担いで階段を上ったり、橋をくぐったり...
ともかくハードな競技で、1周走ると、自転車は泥でぐちゃぐちゃ。
ピットのスタッフが代車を渡して高水圧洗浄...
でも
洗うそばから凍り付く...
と、ひたすら過酷、見どころ豊富なこの種目。

ヨーロッパでの人気は高くて、
ベルギーで開催されたワールドカップには、
なんと、7万人の観衆が駆けつけたとか。
さらに近年ではシクロクロスバイクの人気も急上昇中。

いろいろな要素が含まれたコースを、選手は8〜10周します。
だから、何度もポイントを移動しながら観戦できる。

ラップされる=トップの選手に追いつかれちゃう、と
(1周遅れになると)そこで失格。
お正月の駅伝で、「た、たすきが渡らない〜」
の切ないシーンの実況に涙を流す日本人にはたまらないと思うのよね〜。

あの自転車が走り抜ける音や、きしむブレーキの音、
選手の荒い息遣い...
その場にいないと分からないものって結構あるんです。

クロスの場合はそれに加えて
ぬちゃぬちゃの道を走ったりするから
(「ぴちゃっ」という音とともに眉間に泥が飛んできたりするけど)
見るからに、それはそれはハードな競技で、
「がんばって!」と祈るような気持ちになるし、
ついつい、引き込まれてしまう、のです。