Cyclo-Cross World Championship 2005
Espoir

ドイツ・セントウェンデル
1月29日 50分
山本 幸平 (国際アウトドア専門学校)46位

今回の世界選手権は、とても厳しい経験になった。
試走の1周目で転倒してしまい膝下を強打、

あとはただレースに出られるように、
ケガを直すことだけに意識を集中させた。 

痛み止めを飲み、何とかスタート位置へ....
やっとレースが出来ることにワクワクしながら2列目に並んだ。
体から普段では味わえないパワーが沸いてきていた。

いよいよスタート・・・
バン!!

スタートは上手く行き、そのまま流れに乗って行った。
はじめの長い登り区間でパワーの違いを感じつつ、
真ん中くらいで階段の担ぎ区間へ。 

その区間が終わり、乗ったらチェーンが外れていて
降りて直し、再出発したが集団は行ってしまい、
そこからは一人旅になってしまった。 

何とか前に追いつこうと頑張ったが、差は広がる一方だった。
アメリカ人が一人、後ろから来たので付いていこうと思い付いていった。
しかし登りではパワーの差を感じ離されてしまった。

そこからはまた一人旅になってしまったが、
力をすべて出し切ろうと思い必死で走った。 

試走と同じ所でまた転倒したりもしたが、
何とか自分を見失うことなく走り続けた。

しかし、先頭が後ろから来て
...何ともあっさりレースが終わってしまった。 

あの時はとても屈辱的な気持ちになり、すごく悔しかった。
でも、たった38分のレースだったが、今の持っている力は出せたと思っている。 

何ともみっともない結果だったが、
この結果が事実であり、実力であるという事を認めなければいけないと思う。

同時に、本当に、ただ単に強くなりたいと思った。
口で言うのは簡単だが、本当に、強くなりたいと思ったレースだった。

何をやればあんなに速くなれるのかは漠然としか分からない。
一つずつ自分で試しながら、力を身につけて行きたい。

今回のシクロクロス世界選手権では
僕にとって、かけがえの無い、たくさんの体験をさせてもらった。


そして、選手として、日本代表として行ったのにもかかわらず
試走の転倒でベストな状態で走れなかったこと、
自己管理が出来なかったことを申し訳なく思っている。 

今回のレース遠征を活かし、
今年のシーズンは精一杯がんばりますので、
応援の方をよろしくお願いします。